GHQの日本刀回収

ポツダム宣言後、降伏した日本を占領しに来たのは、マッカーサーが率いるGHQでした。日本政府が降伏したといっても、一部が反乱を起こしては困ります。そのためまず行ったことが、武装の解除です。一切の武器をGHQに渡すための準備をしろとの命令が、日本に出されたのです。とは言え、武器といっても幅広くなります。料理をするための包丁や、農業で使う農具も刃物です。日本政府は連合国軍との話し合いを重ねます。そして要約すると「鉄砲や刀などの武器を没収。ただし小刀や美術的な価値のある刀は除く」という決着になりました。日本人は、天皇への敬愛の心を持っています。その天皇の証である剣を取り上げると、日本人から反感を持たれてしまいます。それらの事情があったことで、例外措置が設けられ、今日でも多くの日本刀が残されているのです。

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