陸奥守吉行(むつのかみよしゆき)・・・坂本竜馬

坂本竜馬が、短い生涯に所持した日本刀は名刀ばかりだった。「源正雄」「陸奥守吉行」「相州正宗」「備前長船」が有名な四振りである。一番のお気に入りは陸奥吉行といわれている。この日本刀は坂本家伝来の名刀であったが家督を継いだ兄・権平が管理していたのを「先祖のものを持って死に臨みたい」と兄に頼み、譲りうけたものである。

 慶応三年(1867)近江屋で暗殺された時もこの愛刀を手にしたまま絶命したという。

 肥前忠広(ひぜんただひろ)・・・岡田以蔵

 「人斬り以蔵」の通称で恐れられた岡田以蔵。

 土佐」勤皇党に属し、その指揮を執る武市瑞山に命じられるまま人斬りを繰り返した。最後は捕らえられ、晒し首にされた。武市への忠義に生きた短い人生だった。

 以蔵の愛刀「肥前忠弘」は竜馬から譲り受けたものだった。大切にしていたが、捕らえられた時には脇差一本しか所持しておらず、備前忠広は手放した後だった。享年二十七。